晴れの日のスナップ

今回の写真は、CANON EOS 6D とコシナ Makro Planar T* 2/50 で撮影しています。

こんにちは。 きぃです。

このところ編集作業ばかりで随分と撮影に出てなかったので、

井の頭公園にスナップ写真を撮りに行きました。

気分転換と撮影の練習に、時々出かけます。

木々を揺らす風、水の流れる音、湿り気のある匂い、

子どもたちの遊ぶ声を聞きながら歩くと気持ちがいいです。

 

 

【 晴れの日スナップ写真のポイント 】

 

①いいなぁと思った動機を一瞬考える

②水平、垂直を意識する

③あとの編集を考えて、少し暗めに撮っておく

④前後に移動して、もう少しよい構図にならないか試す

 

 

①いいなぁと思った動機を一瞬考える

 

スナップ写真に限らないですけど、写真を撮るときって、

あぁなんかいいなぁーって感じて撮りますよね。

そのとき何が自分の心を捉えたのか(動機)を考えると、写真の主役が決まります。

そしてそこにピントを合わせるわけです。

撮影した写真を見たときに、ピントが合っているところに視線は向きます。

主役と撮影者の感動が伝わるものが、よい写真なのではないでしょうか。

今回の撮影では、活力のある木々と水辺のきらめきに強い日差しが作る陰影が主役だと思います。

 

 

②水平・垂直を意識する

 

写真を見るとき、特別な演出以外では、天と地が定まっている方が気持ちよく感じます。

カメラの重さを手でそっと支えて、力まずに撮るといいです。

そうすると手ブレも減りますね。

スナップ写真は直感的にサッと撮ることが多いと思いますので、

この水平・垂直を自然にとれることが大事だと思います。

 

 

③あとの編集を考えて、少し暗めに撮っておく

 

デジタルカメラでの晴れた日の撮影は、陰影が強く出て難しいですよね。

デジタルカメラのセンサーは、ラチチュード(露光の寛容度)という白から黒までの光を感じる範囲がネガフィルムより狭いからです。

私は自分が良いと思った露出より少し暗めに撮っています。

明るい側を優先して露出を決めて撮影、暗い部分はRAW現像で明るく持ち上げるようにします。

 

デジタルカメラは、白飛びに弱い。

白く飛んでしまった部分からは何も形がないので、抑えても形が出てきません。

 

フィルムカメラは、黒つぶれに弱い。

ネガフィルムをプリントするときに、感光できていない黒い部分からは形が何も出てきません。

少しでも光を当ててディティールを記録しておきます。

フィルムは光と物質の科学現象で露光するので、白い部分の階調が残りやすいそうです。

 

 

④前後に移動して、もう少しよい構図にならないか試す

 

大体一番最初に撮ったカットが、一番自分の感動をあらわしていることが多いのですけど。

でも、もう少しよい構図がないか足を使って前後に移動します。

 

ズームレンズのときでも焦点距離を固定して、そうした方がいいのではないでしょうか。

焦点距離は、写る範囲を決めるのではなく、

今自分がいる場所で、被写体を《意識している範囲》で決めるとよいと思います。

 

私はレンジファインダーカメラのライカをずっと使っていたので、

35mmと50mmの焦点距離が一番使い慣れています。

 

50mmは物事を意識して見ている範囲。

目で見る景色より少し狭いくらいですが、写真としては見せたいものを伝えやすく、

一番使いやすいと感じています。

 

35mmは少し周りの状況もわかる程度に目の前を見ている範囲。スナップ写真に丁度いいです。

少し広く写る分、主役がわかるように情報を整理する必要があります。

 

人間の目は優秀ですので、見える範囲も明るさも柔軟に補正してくれちゃいます。

自動補正してくれている自分の目が何を見ているか、意識するとよいトレーニングになります。

 

また被写体をど真ん中に置かず、ちょっと右か左にズラして余白を調節するといいと思います。

自然によいと思う位置でいいんじゃないでしょうか。

 

私は、日本画に変換したときどう見えるだろうか?なんて考えます。

きっと写真がシンプルな絵画になったときに被写体が魅力的に見えるかどうか?

を意識しているのだと思います。

 

 

最後に、スナップ写真で難しいのは、

被写体が魅力的であればそのまま撮れば面白い写真になるのですけど、

ありふれた景色を撮るときは、上手に自分の感動をあらわせているか、が大事なのだと思います。

私のスナップ写真は、どれも光が作り出す陰影に魅かれて撮影しているようです。

 

感性は人それぞれですので、写真に共感する人もしない人も様々です。

どういう写真が正解というわけでもなく。

撮りたい感動の分だけ、写真は生まれていきます。

それらの価値はみな等しい。

写真を共有することって、様々な違いを乗り越えて、感動を容易に誰かと分かち合えることだと思っています。

 

写真で世界とつながっている。

そんな写真を残していきたいです。  きぃ

きぃ写真店

出張撮影をお受けいたします。店舗を持たないネットサービスです。 七五三・お宮参り・家族写真・ポートレート・遺影などの撮影をいたします。